パラリンピック
2012年9月5日
強豪に迫った18歳上地=初舞台で大健闘
ロンドン・パラリンピック第7日の4日、車いすテニスの女子シングルス準々決勝で上地結衣(兵庫・明石商高)は第2シードのアニク・ファンクート(オランダ)に6―7、5―7で敗れ、4強入りはならなかった
18歳上地が屈指の強豪を追い詰めた。車いすテニス女子シングルスで4強入りを懸けた準々決勝。今年の全豪、全仏で準優勝した第2シードのファンクートを慌てさせ、1時間52分の熱戦の末に敗れはしたが、初舞台で大健闘を見せた。
第1セットは粘ってタイブレークへ。第2セットは5―2からの第8ゲームでセットポイントがあったが、いずれもそこで詰め切れなかった。「取れなかったらどうしよう、という気持ちがプレーに出た。まだ足りない」と弱気を悔やんだ。
生まれつき両足にまひがあり、中学でソフトテニス部に入った姉の影響を受けて11歳で競技を始めた。ジュニアでは頂点を極め、17歳でシニアの世界ランキングトップ10入り。急速に力を付けて迎えた初のパラリンピックだった。
ファンクートには4連敗。スピンを効かせた緩急で揺さぶりたかったが、要所で相手の強打と鋭いショットに屈した。「同じ左利きとして今までは目標だったが、もうライバル。いずれは勝ちたい」。互角の戦いの中で、自信をつかんだ。(時事)