第65回生堀夏那斗さん商業検定『9冠達成!!』
2020年2月28日
神戸新聞NEXT記事引用
第65回生 堀夏那斗さん
明石商の商業検定で「9冠」部活動と両立
明石商業高校(兵庫県明石市魚住町長坂寺)商業科3年の堀夏那斗さん(18)が、全国商業高校協会が主催する検定試験全9種目で1級を取得し、「9冠」を達成した。3年間、吹奏楽部の活動と両立させながらの快挙。「マーケティングや英語、ビジネス情報など学んだことを将来に生かしたい」と笑顔を見せる。
検定は、そろばん▽電卓▽簿記▽プログラミング▽英語▽ワープロ▽商業経済▽会計実務▽ビジネス情報-の9種目。
同協会によると、商業高校に通っていた3年間で9冠を達成したのは、日本全国で50人、県内で6人だけだった。
元々9冠を意識していなかったという堀さん。「授業で学んだことがそのまま点数になった」とはにかむ。1年生で一つ、2年生に六つを取得。「七つクリアして満足してしまうと思ったので、自分を叱咤しようと9冠を目指した」と話す。
所属する吹奏楽部では太鼓や木琴など打楽器を担当。週6日の練習に明け暮れた。副部長として部員を引っ張り、春夏の甲子園に3回出場した野球部を応援するため、毎回アルプススタンドで演奏した。
「甲子園で演奏できて、応援に集中する時と勉強に集中する時の気持ちをうまく切り替えられた」と振り返る。
3年になり、残った二つのうち会計実務を昨年10月にクリア。最後に残ったのが「一番苦労した」というそろばんだった。
「1日1回はそろばんに触ろう」と、日々の積み重ねを意識。2カ月間欠かさず練習した。放課後に先生にストップウオッチを持ってもらい、練習問題を解き続けたこともある。
昨年11月に発表があり、9冠を達成した。
さらに、日商簿記2級、国家試験の情報処理技術者試験「ITパスポート試験」にも合格した堀さん。将来の夢は「世界各地の文房具を取り扱う会社を立ち上げたい」と話す。
元々文房具好きで、プラスチックごみから作ったペンなど、海外の文房具の魅力に引かれたという。
今春、関西学院大学商学部に進む。「まずは日商簿記1級が目標。経営やビジネスの知識をもっと深く学びたい」と意気込む。(長沢伸一)